Scales from the eyes

第1回,間違いだらけのマシンセッティングとドラテク知識

皆さんはどのようにしてマシンセッティングを進めておられますか?
またドラテクアップにはどのようなイメージを持って進めておられますか?
あなたはもしかして、人に聞いたままを鵜呑みにして間違った方向へお金を浪費したり時間を無駄にしてはいませんか?
モータースポーツの楽しみ方は人によってそれぞれなのでお金をかける事に批判はしませんが、サーキット走行の本当の面白さはコーナーを誰よりも速く駆け抜ける事にあると私は思います。
マシンのセッティングを煮詰めたりドライビングテクニックに磨きをかけるのはひとえにそのためなんですから・・・
これをご覧になってくださっている皆さんのマシンやドライビングテクニックは千差万別だと思いますが、ここですべての皆さんに通じる間違いのないドラテクとマシンセッティングのヒントをお教えしましょう。
まず基本となるのは、コーナリングはアクセルとブレーキで曲がるということです。
ハンドル操作はそのきっかけを作るために使うのであって、舵角は少なければ少ない方がタイヤのグリップは失われないということです。
この事を十分に理解してドライビングとマシンセッティングを進めていけば、間違った方向に進むことはありません。
これはFF・FR、MRや4WDでも、基本的にはまったく同じです。
この事が理解できれば、サスセッティングやブレーキ・エンジンに至るまでのセットアップに迷いはなくなります。
この走り方を追求しながら、マシンを自分の走りにリンクするようにセッティングしていけば大丈夫です。
どうですか、目からウロコだったでしょ!
これから寒くなりますが、舵角を規制したクルマで雪上や氷上でブレーキとアクセルだけで曲がるトレーニングなどは格好の練習になります。 
人に聞いたり真似したりも悪いとは言いませんが、自分で考えたり工夫したりするほうがモータースポーツライフがもっと楽しくなると思います。